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格付けってなに？
こけ：株太郎さん。格付けって何ですか？
株太郎：会社に対する通信簿みたいなものかな？業績が上がれば、上がるし、問題がおきたり、売り上げが落ちれば下がる。
こけ：なんで、そんなものが必要なんですか？
株太郎：企業や国が発行する債券っていうものがあるんだ。借用書のようなものかな。企業が資金調達のために発行することと、利子がつくとこ（株は配当）は株と同じなんだけど、償還期限っていうのがあるんだよ。
こけ：期限があるんですか？
株太郎：そうそう。こけくんがその会社にお金を預ける。預けた分の利子がもらえる。そして償還期限がきたら、預けたお金が全額返ってくるんだ。
こけ：それなら、株より債券のほうが全然よくないですか？
株太郎：そうかな？株は値上がりしたら売って差額も手に入るんだよ。下がることもあるけどね。それに債券だって会社が倒産したら、償還期限がきてもお金が返ってくるとはかぎらない。
こけ：う〜ん。
株太郎：そこで、格付けなんだ。
「元本および利息が確実に支払われるかどうかを、利害関係のない第三者が判断し、A,B,Cなどの記号で表示し、投資家あてに情報として提供する」つまり、預けたお金と、利息を償還期限までにきっちり支払うことができるかどうかをA,B,Cなんかで判断してるんだね。
こけ：当たり前だけどAがいいんですよね？
株太郎：そうだね。CMで「トリプルAの会社です」なんて保険会社が言ってるの聞いたことない？
こけ：あります。あります。
株太郎：格付け会社によって多少ちがうけどトリプルA(AAA)が一番信頼性が高いってことかな。
こけ：つまり、きっちりお金を返してくれる可能性が高いってことですね。
株太郎：そうだね。それから格付けっていうのは多くは会社そのものじゃなくて、債券に対して付けられているんだよ。借用書一枚一枚に対する評価だね。（保険会社に対して、「保険金支払能力」に対する格付けもあります）
こけ：じゃあ、格付けは株を買うときの目安のひとつにしてもいいんですね。
株太郎：そうだね。ただ、格付け会社もひとつじゃないからね。日本には5社あって、評価も多少ちがうから、比べてみるといいよ。5つくらいだから全部見てもたいして時間はかからないだろう。
日系は「日本格付研究所」と「格付け投資情報センター」でほかの3つは外資。結構格付会社自体に対しても、いろいろ評価があっておもしろいよ。
※こけ裏話：格付けは緊急のときの情報はあまり役にたちませんでした。企業の平均的な評価をみるのにはいいと思いますが。格付け会社同士で情報を持ち合っていたりするので、評価がはげしくちがうということはあまりないようです。
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