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株の歴史
株のはじめてものがたり〜。
こけ：株太郎さん。株っていう考え方はいつ頃からはじまったんですか？
株太郎：おっ、株の起源に興味をもったんだね。いいことだよ。うん。うん。
こけ：いやー。あんまり関心はないんですけど、レポートがうまらないもんで、行数増やしにと。
株太郎：まあ理由はどうでも、歴史的なところに関心をもつのは悪いことじゃないからね。こけくんは世界史とってた？
こけ：いえ、日本史でした。
株太郎：じゃあ、東インド会社って聞いたことないかな。
こけ：あ、それは知ってます。昔の貿易会社ですね。
株太郎：そう、ヨーロッパからアジアへ行ったり来たりして、物資を運んでいた。船でね。しかし、当時の航海はとても危険だった。船の性能だってよくないし、海賊はいるし。
こけ：命がけですねえ。
株太郎：そのとおりなんだよ。しかし、成功すれば、ものすごくお金になるとしたら、やってみようとする人間はいつの時代もいたろうね。頑丈な船をつくって、長旅の食料をのせて航海に出ただろう。しかし、それには資金が必要だ。そこで出資者をつのる。
無事に帰ってくれば莫大な利益になるとしても、帰ってこないことだってあるからね。だから、出資者もリスクを分散させるためにひとりじゃないんだ。多くの人間が少しずつ出し合う。それが株式のはじまりと言われているね。
こけ：なるほど。ギャンブルみたいですね。
株太郎：成功したときの利益も大きかったようだよ。出資金の25％からなんと120％だったという説もあるくらいだから。